忙しい毎日の中で、掃除を後回しにしてしまいがちな方も多いのではないでしょうか?
そんな方におすすめなのが「ついで掃除」です。わざわざ掃除の時間を取らなくても、日常の動作にちょっとした工夫を加えるだけで、家の中をキレイに保つことができます。
この記事では、ズボラさんでも無理なく続けられる「ついで掃除」の習慣をご紹介します。
「ついで掃除」ってなに?
「ついで掃除」とは、何か別の作業や行動をしている最中、あるいはその直後に、ついでに掃除を行う方法のことを指します。
たとえば、歯を磨いたついでに洗面台をサッと拭いたり、料理を作っている間に出たゴミをその都度片づけたり、食器を洗った流れでシンク周りの水滴を拭き取ったりと、掃除を特別なタスクとして切り分けるのではなく、日常の中に自然に組み込む形で行うのが特徴です。
この方法であれば、掃除のために特別な時間や労力を割く必要がなく、気がついたときにサッと対応できるため、掃除が苦手な人や忙しい人でも継続しやすいというメリットがあります。
また、小さな掃除の積み重ねが、結果的に家全体の清潔感を保つことにつながるという点でも、非常に効率的な方法です。
ズボラでも続く「ついで掃除」習慣5選
1. 歯磨き中に洗面台をひと拭き
歯ブラシを片手に持ちながら、もう片方の手でティッシュや布を使って洗面ボウル全体を丁寧にサッと拭き取るだけで、水アカの蓄積を効果的に防ぐことができます。
毎日使う洗面台は思っている以上に水滴や歯磨き粉の飛び散りなどで汚れがちですが、歯磨きの数分間を活用すれば、その場ですぐに汚れに対処でき、汚れがこびりつく前に予防することができます。
時間も手間もほとんどかからないので、朝の身支度のついでに取り入れることで、いつも清潔な洗面台をキープすることができますよ。
2. お風呂の最後に壁や床をシャワーで流す
入浴後に軽く壁や床をシャワーで流すだけで、石けんカスやカビの予防になります。
さらに、余裕があればスクイージーやスポンジを使って水分を取り除くことで、カビやぬめりの発生をより効果的に防ぐことができます。
湿気がたまりやすい浴室は、放置するとすぐに黒カビや赤カビが発生してしまうため、毎日の簡単な対処が清潔を保つカギになります。
バスタイムの最後に2?3分でできる習慣として取り入れると、掃除の手間がぐっと減り、気持ちよくお風呂を使うことができます。
3. 電子レンジを使ったらその場でひと拭き
温めた直後は、電子レンジ内部の水分が蒸発して湿気を帯びており、汚れが柔らかくなっているタイミングです。
そのため、調理が終わったその瞬間に中をキッチンペーパーや濡れ布巾などでサッと拭くことで、こびりついた汚れや飛び散った油分なども簡単に落とすことができます。
汚れが冷えて固まってしまうと、後で掃除するのが格段に大変になるため、「使ったついでにその場でひと拭き」を習慣にすることが、清潔を保つための大きなポイントになります。
毎回でなくても、数回に一度のペースでも続けていれば、電子レンジ内をキレイに保ちやすくなりますよ。
4. ゴミを捨てるときに周りもチェック
ゴミ箱にゴミを捨てるついでに、その周囲の床や壁、さらにはゴミ箱自体の汚れにも目を向けてみましょう。
床にホコリや紙くず、食べこぼしなどが落ちていないか確認し、見つけたらすぐにティッシュやハンディモップなどでサッと掃除すると、清潔な状態を保ちやすくなります。
また、ゴミ箱のフタや側面に汚れが付着していないかチェックし、汚れていたらついでに拭き取るのもおすすめです。
こうした一連の動作を「ゴミ捨ての流れ」に組み込んでおくことで、場所全体の清潔度を自然と維持できるようになります。
5. テレビをつける前にリモコンを拭く
よく触るリモコンも実は汚れがちで、手垢や皮脂、ほこりなどが知らず知らずのうちに付着しています。
特に家族みんなで共有するリモコンは、意外とバイ菌の温床になりやすい場所のひとつです。
テレビをつける前に除菌シートでサッとひと拭きすることで、見た目もスッキリするだけでなく、手を清潔に保つ習慣にもつながります。
除菌シートが手元にないときは、乾いた布や眼鏡拭き用のクロスなどでもOK。
週に数回でも意識してリモコンの掃除を取り入れることで、家全体の衛生環境がぐっと向上します。
習慣化のコツ
「ついで掃除」を習慣化するためには、何よりも無理をしないことが大切なポイントです。
「掃除=がんばるもの」という固定観念を手放し、完璧を目指さず、「気づいたときに軽く掃除する」くらいのゆるい気持ちで始めるのが成功のコツです。
無理に毎日やろうとせず、できる日だけでOKというスタンスにすると、精神的にも負担にならず、自然と習慣になっていきます。
また、自分ひとりで抱え込まずに、家族にも簡単な掃除をお願いして協力してもらうことで、家全体の清潔をよりラクに保つことができます。
たとえば、子どもにはおもちゃを片づける習慣をつけたり、パートナーにはリモコンを拭いてもらったりと、役割分担することで自然に「ついで掃除」が生活の一部になっていきます。
まとめ
「ついで掃除」は、忙しい人や掃除が苦手な人にぴったりの、負担の少ない掃除方法です。
毎日の生活の中にほんの少し意識を加えるだけで、わざわざ掃除の時間を設けなくても、驚くほど家の中を清潔に保つことができます。
たとえば、キッチンでお湯を沸かしている間にシンク周りを拭く、洗濯機の終了音を待つ間に棚のホコリを払うなど、暮らしのちょっとした合間を活用することで、掃除のハードルがぐっと下がります。
また、こうした小さな行動の積み重ねが、気づけば家全体の清潔感や快適さにつながっていくのです。
どこか一カ所だけでも、まずは自分が気になりやすい場所から「ついで掃除」を取り入れてみましょう。
気がついたときにできる気軽さがあるからこそ、続けやすく、無理なく習慣化することができます。ぜひ今日から、できそうな「ついで掃除」から気楽に始めてみてくださいね!