忙しい毎日、気づけば部屋が散らかっていることはありませんか？
「毎日少しずつ掃除したいけど、なかなか時間が取れない」そんな悩みを抱える方におすすめなのが、**週に1回の“おうちリセット”**です。
特別な道具や高い掃除力は必要なし。習慣にすることで、スッキリした空間を無理なくキープできます。
この記事では、「おうちリセット」のやり方やコツ、そして続けるための工夫をご紹介します。
おうちリセットってなに？
「おうちリセット」とは、週に1回、家の中をまるごと見直し、元の状態にリセットする習慣のことです。
仕事や家事、育児に追われていると、毎日の片付けや掃除が後回しになりがちですが、週に一度まとまった時間をとって空間を整えることで、リフレッシュ感や充実感を得ることができます。
このリセットのポイントは、ただの掃除にとどまらず、「空間の状態を初期化する」という意識をもつことにあります。
たとえば、散らかったモノを元の場所に戻すだけでなく、「これは本当に必要なモノか？」と問いかけてみたり、「もっと取り出しやすい場所に移せないか？」と考えたりすることも含まれます。
さらに、おうちリセットは、部屋の見た目だけでなく、心の整理にもつながるという利点があります。
家が整っていると、無意識のうちに感じていたストレスが軽減され、気分も前向きになります。
これは、在宅ワークや子育てなど、家にいる時間が長い方にとって特に大きなメリットです。
日常の小掃除では見落としがちな部分にも目を向け、モノの配置や状態を整えることで、空間全体が整っていきます。
また、週1回の習慣にすることで、汚れや散らかりが蓄積しにくくなり、結果として日々の掃除がラクになるという好循環が生まれるのです。
メリット
掃除の「やり残し」が減る：
週に一度まとめて見直すことで、普段見逃しがちな場所や細かい汚れにもしっかり対応できます。
結果として掃除の効率が上がり、清潔感を保ちやすくなります。
家族全員が空間を意識するようになる：
おうちリセットを家族イベントとして定着させることで、日常的に「片付けること」への意識が自然と高まります。
モノの定位置が決まりやすくなり、散らかる頻度が減少します。
不要なモノが自然と減る：
毎週のリセット時に「今週使わなかったモノ」や「置きっぱなしになっているモノ」に目を向けることで、定期的な断捨離が無理なく行えます。
これにより、部屋の中が常にフレッシュな状態に保たれます。
気持ちが整い、週明けがラクになる：
空間が整うと、気分もスッキリ。週末のリセットによって気持ちの切り替えができ、月曜からのスタートダッシュがスムーズになります。
また、「家にいること」がより快適に感じられるようになります。
掃除や片付けに対するハードルが下がる：
週1回というゆるやかな頻度での習慣化により、日々の掃除へのプレッシャーが軽減され、「やらなきゃ」ではなく「やると気持ちいい」感覚が育まれます。
ステップ1：エリアを決めて一巡させる
毎週全体を完璧に掃除しようとすると負担が大きくなります。
そこで、エリアを分けて一巡させる方法がおすすめです。
一度にすべてを掃除しようとすると、
「時間が足りない」
「体力がもたない」
と感じてしまい、挫折の原因にもなりかねません。
そこで週ごとに担当エリアを変えていくことで、無理なく続けやすくなります。
また、集中して取り組むことで、その場所に対する「気づき」も増え、改善点や見直しポイントが自然と見えてきます。
例：
第1週：リビングと玄関（来客が多い場所・最も目に入りやすい場所）
第2週：キッチンとダイニング（油汚れや食べこぼしなどの汚れが蓄積しやすい）
第3週：寝室と洗面所（毎日使うけれど掃除の優先度が下がりやすい）
第4週：収納やクローゼット（モノが増えやすく、見えない場所だからこそ定期的な見直しが重要）
このように分けておくと、1か月で家全体を見直せます。
また、1か月後には最初のエリアに戻ってくるので、「いつかやろう」が「またこの週にやればいい」という気持ちのゆとりにつながります。
さらに、家庭によっては5週目がある月もありますが、その週は「予備日」や「全体の軽い見直し」にあてても良いでしょう。
こうした柔軟性をもたせることで、無理のない継続が可能になります。
ステップ2：5つの基本アクション
おうちリセットでは、以下の5つのアクションを意識的に取り入れることが大切です。
それぞれの動作は単純ですが、組み合わせて行うことで想像以上の効果を発揮します。
1. 元の場所に戻す：
散らかったモノを定位置に戻すことで、部屋の秩序が回復します。カゴや収納ボックスを活用すれば、分類もラクになります。
子どものおもちゃや郵便物など、置き場所が決まりにくいものも「仮置きトレイ」などを設けて管理するのもおすすめです。
2. 不要なモノを取り除く：
今週も使わなかったモノがあれば、思い切って見直し対象に。
月単位で使っていない雑貨や、溜まりがちな紙類は、収納スペースを圧迫する原因になります。
定期的に「手放すチャンス」ととらえて、家の中の循環を意識しましょう。
3. 拭く・払う：
ホコリは目立たないところにたまりがち。
テレビの裏、照明の傘、観葉植物の葉など、普段あまり手をかけない場所を重点的に一拭きするだけで、空気感がガラリと変わります。
使い捨てシートやマイクロファイバークロスが活躍します。
4. 整える：
見た目の「整い」は、思った以上に気分に影響します。
クッションの角を立てて置いたり、タオルを揃えてたたんだりといった、ちょっとした整えが空間全体の印象を高めてくれます。
また、玄関マットを整えるだけでも「家全体が片付いた」ような印象を持てます。
5. 空気を入れ替える：
仕上げに、窓を開けて風を通しましょう。
換気をすることで空気が入れ替わり、気持ちもリセットされます。
天気の良い日は、観葉植物やクッションを一時的に外に出して日光を浴びさせるのもおすすめです。
これらを15～30分程度でまとめて行うだけでも、驚くほど空間に清潔感と落ち着きが生まれます。
毎週の習慣にすることで、自然と“整った暮らし”が自分のものになっていきます。
ステップ3：チェックリストを作る
やることを見える化すると、短時間で効率よく行動できます。
あらかじめリストにしておくことで、何をするべきか迷うことがなくなり、家族と分担もしやすくなります。
また、チェックボックス形式で進捗を確認できるようにしておくと、達成感が得られやすくなり、モチベーションの維持にもつながります。
例：
☆ソファの下をチェック（ホコリ・小物などの落とし物がないか）
☆冷蔵庫の中を軽く見直す（賞味期限切れの食材、不要な調味料の確認）
☆郵便物やチラシの整理（必要な書類の仕分け、古紙回収用の分類）
☆洗濯機のフィルター掃除（フィルターの目詰まり防止、カビ臭の予防）
☆ドアノブやスイッチ周りの拭き掃除（手垢・ばい菌対策として）
☆靴箱の整理（季節外の靴の見直し、消臭剤の交換）
☆ベッド下の収納確認（必要なものと不要なものの仕分け）
このように、視覚的にも明確なToDoリストにしておくことで、家族にも手伝ってもらいやすくなります。
小さなチェック項目をいくつもこなすことで「これだけやれた！」という満足感が生まれ、リセット作業がより前向きなものになります。
必要であればスマホアプリやホワイトボードなども活用し、見える場所に掲示するのもおすすめです。
ステップ4：家族も巻き込む工夫
「おうちリセット」は一人で頑張るものではありません。
家族全員が気持ちよく暮らすための取り組みです。
むしろ、全員で取り組むことで家全体の「整える力」が強化され、それぞれの生活習慣にも良い影響を与えます。
家族で役割を分担することで、片付けや掃除のハードルがぐっと下がります。
大人だけでなく、子どもにもできる簡単なタスクを用意してあげることで、自然と参加意識が芽生え、責任感も育まれます。
コツ：
担当エリアを決める（子どもでもできる範囲で）：
例えば、「おもちゃを片付ける」「靴をそろえる」「洗濯物を仕分ける」など、年齢に応じた担当を設定する。
音楽をかけて楽しい雰囲気にする：
お気に入りのプレイリストやリズミカルなBGMを流すことで、掃除が楽しい時間に変わります。
リズムに合わせて動けば、家事エクササイズにもなります。
終わったら一緒におやつタイムを設ける：
がんばったごほうびとして、家族でティータイムを楽しむなど、達成感を共有する時間をつくることが大切です。
タスクボードやスタンプカードを活用する：
特に小さなお子さんには、達成感が可視化される工夫が有効です。
達成できたらスタンプを押す、一定数たまったらちょっとしたプレゼントを用意するなどの仕掛けも効果的です。
週末のちょっとしたイベントのようにすると、自然と習慣化できます。
また、毎回担当をシャッフルしたり、タイムアタック形式で楽しんだりするなど、マンネリ防止の工夫を加えることで、長続きしやすくなります。
まとめ：週1の「リセット」で日常を整える
毎日完璧に片付けることは難しくても、週1回「おうちリセット」するだけで、家は不思議と整っていきます。
無理なくできる範囲で“整える習慣”をもつことは、生活にゆとりをもたらしてくれます。
特に、忙しい毎日の中で「すべてを完璧にやろう」とするのはストレスのもと。
週に1度の決まったタイミングで部屋全体を見直すことで、無理なくバランスのとれた暮らしが実現できます。
日々の小さなストレスが減り、心にゆとりが生まれるはずです。
朝の支度がスムーズになったり、探し物が減ったりと、目に見える変化だけでなく、気持ちの安定にもつながるのが「おうちリセット」の大きな魅力です。
また、家族全員で取り組むことで家事の負担も分散され、家庭内のコミュニケーションも自然と増えていきます。
忙しい人こそ取り入れたいこの習慣。まずは、今週末から気軽に始めてみてください。
「とりあえず15分だけ」と時間を区切ってスタートすれば、思ったよりも簡単に始められます。
継続することで、自然と家の中も気持ちも整っていく。そんな心地よいリズムを、ぜひあなたの生活にも取り入れてみてください。
